1973年、小淵沢〜中込間で2ヶ月間復活したC56は、「ポニー」という愛称で親しまれた。
高原を軽快に走る姿は、小馬に似ているという事から愛称「ポニー」と呼ばれる様になった。
現在、日本には22両のC56が保存されている。
そのほとんどが公園や公民館などで展示され、訪れる人を楽しませている。
しかし、ここにあるC56は展示されてはいたものの、放置され森の中で人目に触れず
ひっそりと余生を過ごしている。ボディーは錆び、大変荒廃している。
それでも、ここのC56そのものが好きだという人が、たまに訪れて感慨jに浸っていく。
雑草の中に、半ば忘れ去られた様にヒッソリと佇むSLがある。昔はそこで展示されてはいたが、現在は放置状態。案内板の文字は消えてしまい、何が書いてあるのかサッパリ解らなくなっていた。過去の栄光を背負っていたSLは現在、荒廃した形でたまに訪れる人の心に忘れていた何かを思い出させる。かつて、そこにあった「勇姿」は、見た目こそ変わったもののアツイ姿と心は変わっていない。荒廃していても、いつまでもそこにあってほしいと願うそんなSLだった。
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