これとは対照的に、ドーナツ化現象による都市部での廃校後の利用は
民間の資金によって施設整備が行われている事が多く、
運営・維持管理も公的資金への依存は低い。
職員も常駐職員なしの施設は少ない。
毎日活用されている事例が6.5割程度存在している。
これは、社会教育施設や社会体育施設など、
利用者である地域住民が自主的に管理・運営しているものが数多く存在すると推定される。
廃校後の利用
社会教育施設21%、体験交流施設17%、宿泊施設8%
老人福祉施設4%、これらの複合型施設14%となり、で全体の65%を占めている。
各数値データは、平成4年から平成13年までの10年間のデータをもとにしています。
廃校は増加傾向にある。しかし、そのそれと比例して土地建物の活用もまた増加傾向にある。この廃校も校庭が畑になっている事を考えれば、事後利用という事になるのだろうか? 校舎の再利用は、建物の安全性が特に重要視される。木造校舎の風雨に晒された建物は、取り壊すしか方法がないように思えるが、地元住民からは保存したいという意思があるケースも多い。しかしながら、保存費用も解体費用も地元住民から寄付される事は少なく、痛みの激しい校舎は、こうして放置されるか、新しい施設に生まれ変わる。過疎化により住民が少なくなった土地には、跡地利用もままならず放置されている事が多い。廃校を探してみる場合は、過疎化が進んだ場所へ赴き探すのがいいかもしれないが、「廃」になった場所に人が集るというのは、なんとも皮肉なものだ。 まぁ、自分もその一人なのだが……
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