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ブロックアート
深くて薄暗い山道を進んだ。数年前までは人が行き来していた道も
ネバネバした湿気を帯びた土と、それとは対称的に固く尖った石が足元をすくい、
一層歩きにくくしている。木々の隙間から見える太陽の光は僅かだが、
その熱は確実に身体に突き刺さっていた。
見えた。
その建物は何年も使用されていない建築途中と思える3階建ての建物で
正面には壁という壁は存在しない。部屋を仕切るブロック積みが特徴的で、
その仕切られた部屋は均一の大きさだった。
中に入ると、規則的に並んだ茶褐色のコンクリートの支柱が、鉱山選鉱所を思わせる。
1階の光は少ないものの、奥行きのある立体感を感じる事ができた。
横に長い建物は、ブロックで仕切られており、その一つの大きさは約6畳ほど。
日陰と日向では植物の育ち方も明らかに違う事が見て取れる。
地下にあたる部分は天井が高く、広い空間であるが
その高い天井が、威圧感を与えてくる様にも感じた。
オカルト映画に出てきそうな薄暗い地下室は、独房の様にも思え、
高い窓からうっすら差し込む光は、木々の色を投影させ、無機質なコンクリートを緑に染める。
重い空気から解放されたくなって、薄暗い階段を駆け上がる
途中、空き缶を蹴飛ばしてしまい、落ちていく高い音が地下室に響いた。
地下から2階に上がってみたが、1階と全く変わらない間取り。
しかし、随分と明るく感じた。
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