J学園 K寮
陽は傾き、周りの山々をオレンジ色に染めている。
暗くなるのが早くなってきたと感じる季節、その日最後の廃墟へ向かう。
あの半島の隔離病棟を思わせる構造。
ホコリの被ったパイプ椅子に剥がれたPタイル。教育施設廃墟の特徴でもある。
所謂、25缶と呼ばれる250mlのジュースの販売機。
ジュースの自動販売機のラインナップは、当時の思い出を蘇らせる。
コンポではなくステレオ。何も接続しなければこの大きさでレコードとラジオを聴くだけの代物。
教育施設の寮ではあるが、近くにこの学校の存在は確認できなかった。
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