平和の塔を後にし第3の目的に向かう。
この廃墟の最大の目的は、施設内にある襖。
龍の絵が描かれている襖を見たくて、山登りをしている。
さて、平和の塔を後にしたのだが、ここでふたつにルートが分かれる。
右に行けば第3の目的の場所に行く事ができるが、今来た道を戻らなくてはなくてはならない。
という話でもあるが、「おいしいものは最後に食べる」という理論から後回しになった。
結局、左のルートを選択。第3の目的とは違う方向に下りて行く。
落ち葉に埋もれ、あるのかないのか解らない舗装路。
その途中、斜面になっている崖下に、建物の残骸と庭園があった。
庭園には橋が設けられているが、人が乗れば崩壊しそうな色とツヤ。
庭園を横目に見ながら更に山道を下る。
しばらく歩くと大き目の建物が現れる。
壁は崩れ、部屋の中にあったものは外に放り出される形で濡れた地面に転がっている。
裏手に回り建物内に入ると、板の床は水気を帯びて今にも崩落しそうだ。
慎重に足を進めて行くが、床を踏みしめる感覚は生きた心地がしない。
平屋の建物内の写真を一通り撮り外にでる。
足場はぬかるんでいるが、建物の中よりも遥かに安定感がある。
最終目的の建物に向かう。
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